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先日、以前、私が航空機部品のNC加工で苦労したことを思い出すある会話がありました。
その中で、CAM選びに重要なことを思い出しましたので、ちょっと書いてみます。
「できるだけアプローチなど、軌跡のバリエーションを多く選択できるCAMの方が良い」
これは、私の過去の経験の中で、とても強く感じたことです。
なぜならば、工具軌跡上は、ゼロ当たりになっていても、軌跡によっては傷を発生させることがあるからです。
例えば、こんなケースがあります。
ちょっとわかりにくいかもしれませんが、私が以前、航空機部品のマシニングによる切削加工で苦労した形状です。
角の凹コーナーR部は特に、切削抵抗が大きく、工具(ボールエンドミル)が安定しませんが、吹き出しコメントのあるコーナーRの終端にご注目ください。
CAMで生成したツールパスは、通常は形状を忠実になぞるので、グレーの線のように、最後はわずかにターンします。
しかし、本当にこの動作が欲しいのでしょうか?
・・・・
違いますよね。
そのまままっすぐ延長して突き抜けてほしいですよね。
では、そういったパスは、ダミー面を張らないと生成できないのでしょうか。
いえ、全ての形状で有効ではありませんが、CAMのパラメータ設定で、何ミリ延長するかを指定できるCAMは存在します。
私の意見ですが、これがあるとないとで、特にさまざまな形状を取り扱う部品加工の分野において、影響はとても大きいです。
ここ一番、今回ご紹介したような機能が欲しくなるのです。
ダミー面を生成して対応しても構いませんが、それだけ加工面を管理しなくてはいけませんし、設変など形状変更が入ると、ダミー面も合わせて修正しなくてはいけません。 これは大変です。
このように、初期投資となるイニシャルコストは、会社経営においてとても重要なファクターですが、こういった「使える機能」を持つCAMを選ぶかそうでないかの判断は、その後の運用段階で、CAM作業工数や切削加工時間に大きく影響していきます。
CAMを選ぶ事業者様はぜひご参考にしていただければと思います。特に今は、ものづくり補助金でご検討されている企業様が多いと思いますので。
くれぐれも安いCAMに惑わされないように。。。お願いいたします。
金型・部品加工業専門コンサルティング
代表:村上英樹(中小企業診断士)
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(☆を@に変えてくださいませ)
2014年3月25日、住友スリーエム様の名古屋支店にて、中小ものづくり企業の課題と提言ということで講演をさせていただきました。
私が普段、コンサルさせていただいている、生産性の向上・改善が、どう決算数字に効いてくるのかというお話しをさせていただきました。
私自身、ものづくり中小企業で仕事をしてきた中で、乾いたぞうきんを絞るかのごとく、一般の会計コンサルタントの方々が言われるようなコストダウンは、もはや効果は薄いといったお話しをさせていただきました。
そして「ただ早く作るだけでは数字に出ない」など、ものづくり企業ならではの大変さにも触れました。
独自技術を持つ企業と、短期的に経営改善しなければならない企業とでは、取るべき手法が変わってきます。
そんなお話しを思いっきり話すことができました。
このような貴重な機会をくださった、住友スリーエム様に感謝いたします。
たいへん申し訳ありません。
ものづくり補助金の申請の支援ですが、全てのご依頼にお応えすることが
できないため、下記の条件に合う企業様で、ご検討させていただいております。
・金型メーカー、またはNCフライス、マシニングやワイヤーカットなどを使った部品加工業であること。
・採択後、当コンサルタントが専門家として技術・経営支援が必要なテーマであること。
ご要望をいただくことは、誠にありがたいのですが、全てのご依頼にお応えすることはできません。
たいへん申し訳ございませんが、上記の条件に合致する企業様にのみ、ご検討させていただいております。
スタンスとしては、代行というよりも、企業様と一緒に計画を練っていくスタンスです。
ものづくりノウハウを使った当コンサルタントのスタイルになります。
何卒ご了承のほど、よろしくお願いいたします。
金型・部品加工業専門コンサルティング
村上
3月25日、3M様のイベントで、ものづくり中小企業の生き残りや競争力強化に向けての取り組みを、会計的視点とのつながりについて、お話しします。
中小製造業の現場の実態、取引慣習、そしてそれらの要因が、企業の会計数字にどう影響するのか、そんな話をします。
テーマは、ずばり。「勝ち組中小企業のPL構造はコレだ!~その中身を技術的視点でお話しします」
顧問をさせていただいている企業様から、うれしいお知らせをいただきました。
人材の採用を熱望され、ハローワークに登録をされていたのですが、以前は全く反応がありませんでした。
そこで、登録している求人票の記載内容を一緒に見直す取り組みをしたところ、早速問い合わせがあったとのことでした。
私も本当にうれしいです。
その要因ですが実は、自社の持つ良いところを表現することだけでした。
採用もマーケティングと同じで、企業を探している求職者の視点に立ち、どのような企業に応募したいか、
この視点で記載内容を考えることが重要だと考えています。
例えば、今回の例でいきますと、
・新社屋が完成。きれいな職場環境で仕事ができること。(見る側に立つと、成長企業と感じる附帯効果もある)
・他社と比較して決して見劣りしない給与体制であること。
などに着眼して見直していただきました。
このように本来、企業様が元々お持ちであるセールスポイントの記載を見直すだけで、求職者の印象はかなり変わってくると思います。
ぜひ採用でお困りの企業様は、見直しを検討してみてください。
ISOを取得されている会社では、馴染みのあるPDCAという言葉、今日はこの中のA(アクション)、具体的な行動としては、「フィードバック」になりますが、このフィードバックと人材育成の関係について、少しみていきたいと思います。
「PDCAって、中小企業では必要?」
このフィードバック、これを運用しようとすると、実際にはとても大変です。
ISOの更新のためには必要な書類をつくるものの、実際にはなかなか機能しません。
「若手の育成にこそ大事」
ISOの運用とは少し離れますが、私は、実はこの「フィードバック」こそ、若手の人材育成に高い効果を発揮すると考えています。
なぜなら、何が正しいのか、何が間違っているのか、それを知るには客観的な第三者の意見が効果的だからです。
「製造業に限らずとも」
例えば、今日こんなことがありました。
私は名古屋市のあるお寺に毎月お参りにいっております。そこでいつもお経をあげていただきます。
先月からある若いお坊さんがお経をあげてくださるようになったのですが、どうも「若さ」が目につきます。
いわゆる「マナー」の部分です。
例えば、次のようなことです。
・敬語がうまく話せない。
・名前をよく読み間違える。
・お経を読むのが、少し雑。
・お骨の持ち方が雑。
などです。
さて、この若いお坊さんのサービスを是正する方法は何があるでしょうか。
例えば、次のようなことでしょうか。
・定期的なアンケートをとる。
・ある年数までは、定期的にベテランの僧侶がお経読みをチェックをする。
などを行い、修正すべき態度や作法は、後から指摘をするということが考えられます。
「フィードバックで良し悪しを知る」
このように、若手の方の成長のためには、客観的な視点で評価を行うことがとても効果的です。
理想としては、自らの成長のために、若手の方が自分から望んで評価を受けてくれると、なおいいですよね。(なかなか難しいですが)
製造業、ものづくりの現場においても、若手社員の作業や技術を、客観的な視点で評価をしてあげることは、育成のために必要なことかもしれませんね。
当コンサルタントの業務用チラシができましたので、ご紹介いたします。
部品加工業A社様の当コンサルタントの支援事例を写真とともにご紹介します。
支援テーマ:部品加工業、A社様の板金用金型の3次元加工へのチャレンジ
※支援先企業様のご了承のうえ、掲載しております。
支援概要:A社様は、顧客で使用する装置の、部品の製作を受託している下請け製造業です。
保有設備は、NCフライス・汎用旋盤であり、経験豊富な加工技術は顧客から高い信頼を受けております。
以前から主要顧客以外の板金加工業者より、金型の製作引き合いを受けていましたが、
3次元モデルデータを使用した加工は、対応できる設備は持っていたものの、
これまで受注実績がなく、しかも主要顧客への対応が忙しく準備時間がとれないため、
受注に踏み切れないまま断り続けていました。
そこでA社様は、早期に受注できる体制を構築するため、当コンサルタントの支援を受けることにしました。
技術課題:
CAMソフトの操作はご理解いただいておりましたが、金型の3次元加工を「どう削るか?」のノウハウを習得することが課題でした。
支援内容:
引き合いのあった顧客から、過去に製作した金型モデルデータをいただき、試作品を加工しました。
こちらのNCフライスは、ATC仕様ではないため、加工プロセスを工夫して、夜間の無人加工を有効に活用できるようにしました。
支援を終えて:
今回思ったのは、やはり「CAMの操作」よりも、「どのように切削するか」という加工ノウハウの習得の方が重要であるということでした。
支援している最中は、パソコンを操作している時間よりも、紙の上で加工プロセスを考えている時間の方がむしろ長かったほどです。
CAM導入がうまくいかない際には、加工プロセスがどうあるべきか、こちらを考えてみるのも良いと思います。
支援企業様へ:
このたびは、当コンサルタントの支援を受けてくださり、誠にありがとうございました。とても熱心に聞いてくださり、感謝いたします。
元々高い技術・知識・ノウハウをお持ちですので、今後の金型加工も必ず成功するものと確信しております。
金型加工を受注される際の品質確保など、不安な点などございましたら、またお気軽にご相談くださいませ。
「一人前に育てたら退職なんて目もあてられませんよ!その点、経験者の方がラク」
経営者である私の知り合いが新卒採用に関しておっしゃった言葉ですが、まさに雇用する側のホンネですよね。
そもそもなぜ、一人前になると離職するのでしょうか。
愛社精神が無くなってしまうのでしょうか。
「モチベーションが無くなる=不満ではない」
ハーズバーグと言う人の考えた理論で、
「動機づけ=衛生理論」というものがあります。
この理論によると、仕事(職務)には、次のような2つの要因があるそうです。
①満足をもたらす要因
②不満をもたらす要因
①の満足をもたらす要因は、「動機づけ要因」と呼ばれ、次のようなものだそうです。
・達成感
・承認
・仕事そのもの
・仕事への責任
・昇進など
②の不満をもたらす要因は、次のようなものです。
・会社の方針
・上司の監督
・給与
・人間関係
・労働条件
・作業環境
などです。
ポイントとなるのは、②の不満をもたらす要因です。
これは無いと不満になるが、いくらあっても満足には至らないものとされています。
「消火活動は常に大事」
②の不満をもたらす要因は、「衛生要因」と呼ばれ、足りないと
不満発生の原因になりますが、いくらあってもこれは満足には至りません。
言い換えれば、モチベーションの源泉にはならないとも言えます。
あって当たり前のようです。
不満をもたらす火種は、常に消しておかないといけないようですね。
そして、モチベーションにつながることは、①の「動機づけ要因」のようです。
「お金は動機にならない?」
さらに、「内発的動機づけ理論」というものもあります。
それによると、動機づけ要因には、次のような2つがあります。
①内発的動機づけ要因
②外発的動機づけ要因
①内発的動機づけ要因は、次のようなものがあります。
・仕事の面白さや楽しさ
・仕事に就くことから得られる有能感など
・自分で決めていける感覚など
②外発的動機づけ要因は、次のようなものです。
・お金など、他人から受け取るもの
ここでのポイントは、
外発的動機づけ要因は、内発的動機づけを下げてしまうことです。
お金は外発的なものであり、人間の内から湧く動機づけ、
つまり内発的な動機づけをむしろ下げてしまいます。
動機が別のものへ移ってしまうようですね。
ただし、外的なものでも、言葉は例外だそうです。
「では何をすればいいの」
ここまでをまとめると、次のようなことが言えると思います。
・褒めることは重要だが、不満が解消されるわけではない。
・管理や環境を整えることと、モチベーションアップは別である。
「一人前に育てたら退職なんて目もあてられませんよ!その点、経験者の方がラク」
この言葉も、次のように分解して考えると、対処が見えてきそうです。
①一人前に育てる:動機づけ要因(満足をもたらす要因が影響する)
②退職される:衛生要因(不満をもたらす要因が影響する)
③経験者を採用する方が楽である:経験者は、現在は離職者であり、
何らかの衛生要因により前職場から離職していることを踏まえる。
言い換えると、
「動機づけができて一人前に育てることはできたが、不満要因により退職してしまうので、
前職の衛生要因により現在は離職者ではあるが、経験者を採用をする方が育成期間が無い分は楽である。」
ということでしょうか。
中途採用であっても、新卒採用であっても、
採用してからは「衛生要因」には配慮しなくては、不満をもたらす要因になるようですね。
自社で長く働いてもらうためには、
動機づけ要因だけでなく、衛生要因の両方に配慮する必要がありそうです。