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ドリル 研ぎ方

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自ら忙しくしてませんか②

 

さて、昨日を続きです。

 

あまりに頻繁に質問にくる作業者のことについて

私はある確認をしました。

 

教えられる側つまり、しょっちゅう質問しながら

作業する人は、どこまで作業できる情報を

持っていますか、と。

 

私は、質問しにくる人は、トラブルシューティングを

求めてくるのではなく、来るべくしてきている

つまり、元々そこまでしか手順がわからず

やれるところまでやって、わからなくなったところで

来ているのだと思いました。

 

この仮説は当たっているようでした。

そこで、この対策をしたわけですが、

これについては、別の機会で書きたいと思います。

 

私が申し上げたいのは、このケースにおいては

「頻繁」に質問にくる状況は予見できることであり、

事前に対策するべきだということです。

 

そもそも、途中までしか作業を理解しないまま、

スタートを切ることは非常にリスキーです。

 

全ての材料が揃っているかを確認しないまま、

料理を作り出してしまうようなものです。

 

もちろん、料理においては、加熱中に

調べたり、質問をしていては、

失敗したり、味が落ちてしまうことは

容易にわかると思います。

 

会議でなくとも、事前に手を打てる停滞原因は、

先に可能な限り処置をしておくべきです。

 

その時は、その処置を後回しにしていたため、

不効率な作業停滞を繰り返してしまっていたことに

なりますね。

 

もし作業者に指示をされる立場の方は、

一度、加工中に確認されてはいかがでしょうか?

「どこまでわかってますか?」と。

 

 

自ら忙しくしてませんか①

 

先日、ある会社をコンサルしたときのこと。

 

経営者4名と私で、今後の方向性などについて

話し合っている席でのことでした。

 

時折、現場の作業者が質問をしに

会議室へコンコンと入ってきて、

そのたび経営者の方がかわるがわる、

会議を抜け出すことになりました。

 

しかも、「時折」というレベルではなくなってきて、

会議も中盤を過ぎる頃には、「頻繁」になり、

常に全員がそろわず1~2名は席にいない

そんな状態になっていました。

 

私自身の感情的には別に構わないのですが、

これは会社にとっては実に大きなロスです。

 

月に数回の機会しかない、コンサルが来社する会議で、

それが満足に運用できないのですから。

 

ではなぜ、このような状況になってしまうのでしょうか?

ここが肝心ですよね。

 

たまたまその時は会議でしたが、

これが「生産」の場面と考えた場合、とても恐ろしい

「ロス」発生していることになります。しかも「頻繁」に。

 

まず、作業者本人の作業が停滞します。

そして、今度は質問された人としては、

・質問内容を聞く。

・内容を解釈する。

・必要に応じて状況確認を行う。

・対応を考える。

・質問に回答する。

回答を受けとった作業者は、確認しながら

教えられたことを実行します。

 

そして教えた人は、しばらく様子を見て、

自分に作業に戻ります。

 

当たり前ですが、この間、

2名の貴重な時間が停滞しています。

 

しかも、質問を受ける人の方が生産能力が

通常、高い場合が多いと思いますので、

この人の生産まで止めてしまっています。

 

先ほどの会議中の状況からしますと、

このようなロス発生が、かなりの回数で

発生していたことになります。

 

では、どうすれば良いのか?

少し長くなってしまいましたので、

また次回。

 

 

工具メーカーの実演デモに行ってきました。(TICのブログに掲載)

今日は、京セラさんが主催の

「京セラ 2013 加工実演セミナー 」に

行ってきました。

 

工作機械メーカーの方をはじめ、

各製造業様の作業服を着た技術者と

思われる方が大勢みえました。

 

みな熱心にメモをとったり、食い入るように

デモ加工を見学していたのが印象的でした。

 

みなさん企業どうしが、ライバルであり、ときには

よき相談相手だったりもするんですよね。

私も現場で加工していたときは、

よく同業者に相談しに行ってました。

 

ところで、今日私が得たものは、

先日、当センターのブログでも紹介いたしましたが、

切削などで発生したバリをとる便利な工具。

 

逆に切削メーカーとしての取組みは、

「バリの出ない工具」を開発しているようです。

実際にその場で穴加工をしておりましたが、

たしかにバリの出やすい薄板の通り穴加工において、

0.1ミリのバリ高さは見事!と思いました。

 

裏側の面取りができないような製缶品の穴あけなどに

使えそうな感じがしました。

 

それと、カッターによる切削ですが、

「ネガ刃」は焼き入れした高硬度の材料などに

使うものだと思っておりましたら、

「ビビリ防止」に効果があるんですね、目からうろこでした。

 

ネガの刃ですと、切削抵抗も大きいので、

よけいにビビるのではないか、と思いましたが、

逆に安定した低抵抗の切削を生み出すとは驚きました。

 

極めつけは、BT30番の機械(FANUCのロボドリル)で、

1刃送りが0.8ミリの高送り加工を実演してました。驚きです。

(加工深さにもよりますが)

 

特に最近は、安いコストで設備導入するため、

BT30の機械を導入するケースも増えてるとか。

 

先日は、BT30ですが、かなり安価な

A、C軸がついた5軸加工機も発売されたようですし、

工具が進化してくると、導入する設備動向にも

影響を与えるのでしょうか。今後が楽しみです。

 

来月には、名古屋ポートメッセで、

メカトロテックジャパン2013」が開催されますので、

そこで今回の工具を見ることができるかもしれませんね。

 

旋削工具も、昔から行われている改善ですが、

チップ交換時間がまたさらに短縮され、なおかつ、

チップ取り付け精度も安定している工具も出ているので、

昔と違って、今の作業者はそういった新しい工具を

使う面白みもありますね。

 

何と言っても改善効果が出やすいですし。

 

もし、多忙なため、まだまだ新しい工具の情報を

キャッチアップできていない企業様がおみえでしたら、

そのような話題でも構いませんので、

とよたイノベーションセンターにお越しくださいませ。

【人材育成】新入社員への教育、なぜうまく伝わらないか?③

 

 

さて、教育の際に必要となる

「どういった局面で、職人は判断をしているのか」

 

これを、教育のために

アウトプットしていくのは大変です。

 

しかし、これは重要な作業です。

 

これもコンサルの場面で

実際にあった話しですが、

 

「ビビったら、ワークに補強を入れる」

「ビビったら」は、どのように判断するのでしょうか。

 

加工者の方にとっては当たり前の話しですが、

急にビビりが起こるわけではありません。

 

発生してから徐々に大きくなっていきます。

では、補強を入れるのは、どの局面でしょうか。

 

わずかでもビビったら?

ある程度、ビビリが出てから?

 

仮に後者であった場合、

この「ある程度」が曲者です。

 

私もこうやって教えられました。

教育現場では、普通に使われているのが、

この「ある程度」です。

 

これをどうやって伝えるか?

この時、「教える側」の人の

頭の中は、何を考えてらっしゃるか?

 

これを伝える必要があります。

 

これをうまく伝えることができたら、

 

職人さんの「分身」をつくっていけることが

できると思います。

 

簡単ではありませんが、

自社の持つ本当の価値、

「人の持つ技術」

を正確に伝承する。

 

これを軽く考えると、

将来に大きく影響します。

 

長い年月をかけて

作り上げてきた「技術」は

正確に伝承したい

そうは思われませんか。

 

しかし、やはり難しいのです。

 

そこで、先日、コンサルした会社に

お伝えさせていただいたのは、

「質問によって引き出す」ことです。

 

私もサラリーマン時代によく言われたのが、

「さぁ、紙にまとめろ」です。

 

これは小説家のような才能を

持っていないと、はっきり言って難しいと思います。

 

まして、モノをつくることに

生活をかけてやってきた職人さんに

いきなりやれ、というのは

異なる種類の作業になるため、

難しいと思います。

私も厳しいです。

 

では、どうするか?

質問する人をたてて、

職人さんから聞いていくのです。

 

これは、質問の「質」が高ければ、

効果はより上がりますが、

一方的に「教える側」が考えていくよりも

はるかに効果が高いです。

 

質問された方も、アウトプットしなくては

いけないので、一旦整理して言葉にしますし、

「判断する局面」を質問する側から

聞いてくれるので、楽です。

 

「こういう時、どうやって判断してますか?」

というように質問して、

返ってきた回答を整理してまとめれば

簡易的なマニュアルができます。

 

これを体系化して、まとめれば

水平展開、つまり次の新入社員さんへの

マニュアルになりますよね。

これを「やるか」「やらないか」で

その会社の「強さ」が決まってくるように思います。

 

なぜなら、逆に、これをやらないということは

・新入社員さんが入ったり、

・多能工化のための教育をする

そのたびに効率の悪い教育を

毎回、行うわけですから。

 

特に人の流動が激しい

中小企業にしてみますと、

何度、「教育」の場面が発生しているか。

 

・職人の技術が正しく伝承されない

・一人前になるまで時間がかかる

これが、いかに会社にとって、

効率が悪く、将来にも悪影響を与えるか。

 

これは明確だと思います。

 

ご自慢の御社の技術、

ぜひ質の高い「質問」で

引き出してみてください。

 

【人材育成】新入社員への教育、なぜうまく伝わらないか?②

 

さて、「教える側」の頭の中を

・いかに整理するか

・アウトプットしていくか

ですが、これは思った以上に大変な作業です。

 

しかし、です。

 

普段、職人である「教える側」は、

商品を加工しておりますので、

頭の中にフローチャートは

できているはずです。

無意識だとしても。

 

ただし、教育する際、

つまり、アウトプットする際に

・整理して

・伝える

ことが難しいのだと

私は考えます。

 

難しくなることの理由の一つに、

「判断基準をどうしているのか」という疑問があります。

 

例えば、前回、例として挙げた

金型の荒取り加工。

 

深い切削になった場合、

工具を短いものから、長いものへ

切り替えますが、

その時の判断する「長さ」の数値は

明確になっているでしょうか?

 

もちろん、自分ひとりなら

ある程度の判断基準は、

勘やコツの世界で行っても

何ら問題はありません。

 

しかし、人に教えて、

作業してもらう場合には

こうはいきません。

 

ある程度の経験者であれば、

切削の状況によって、

工具の選定、加工条件は

判断してもらえば良いのですが、

 

初心者に、「教える側」と

同じ判断基準を持って

同じ条件で作業をしてもらい、

同等の生産性をあげてもらうためには、

まずは「数値」という

絶対的な判断の「分かれ道」を

お互い持たないといけません。

 

ですので、少々、面倒ですが、

その「数値」設定と、

どの局面で判断をするのか?

を決めること。

 

これを行う必要があります。

 

この

「どの局面で判断をしているのか」

これをアウトプットするのも

実は大変なんです。

 

では、どうするのか?

今回も長くなりましたので、また次回。

 

【人材育成】新入社員への教育、なぜうまく伝わらないか?①

 

これは、私がある会社のコンサルで

作成したフローチャートです。

 

金型の加工を例にとり、

フローチャートの書き方を

ご説明させていただきました。

 

なぜ、それが必要だったのか。

 

私が伝えたかったのは、

「教育」にはもちろん、

「教える側」と「教えられる側」が

存在しますが、

 

まず「教える側」の頭の中に

フローチャートが出来上がっていますか?

ということでした。

 

つまり、例えば、

SKD11の材料に荒加工をするとき、

今から使う工具の選定、

 

これ一つとっても、

数種類のカッターから

一つのカッターを選ぶ道筋は

決まっているでしょうか?

加工条件を決定する道筋は

決まっているでしょうか?

 

もし、

これが明確でないとするなら

「教えられる側」には伝わりません。

 

おそらく、実務に入れば、

「教える側」の人間の意図とは

異なる選択をするでしょう。

 

もちろん

「教えられる側」も

明確になっていない道筋のなか、

工具や加工条件を決めているでしょうし、

また自分独自のフローチャートを

自らの頭の中に作っているかもしれません。

 

むしろ、優秀な方ほど

自分独自のフローチャートを

さっさと作ってしまう傾向に

あるように思います。

 

こうなってからの修正は

はじめて技術を教えるときより

もっとパワーやリスクが

必要となります。

これは、私自身、経験していることです。

 

長くなりましたが、

そこで私が提言したのは

フローチャートの考え方を使って、

「教える側」の頭の中を

一度、整理してみましょう、でした。

 

しかし、これは容易なことではありません。

これについては、また次回。

 

ファシリテーターの重要性

先日、単発(1か月間)の企業支援のお仕事で、

製造会議のファシリテーターを担当させていただきました。

 

ファシリテーターとは、Wikiによると、

「会議やミーティング、住民参加型のまちづくり会議やシンポジウム、ワークショップなどにおいて、

議論に対して中立な立場を保ちながら話し合いに介入し、議論をスムーズに調 整しながら合意形成や

相互理解に向けて深い議論がなされるよう調整する役割を負った人。」

と、出ています。

 

私の負った役目が、そのままファシリテーターと呼べたのか

わかりませんが、とにかく心掛けたのは、

職人経営者の皆さんの発するご意見の

一つひとつが

黄金の価値を生むアイデアの種なので、

これを捨てていってはもったいない。

 

書き拾って、つなげて、価値あるゴールに繋げなければ。

 

こう考え、精一杯、ホワイトボードに整理しながら、

まとめていきました。

時には、質問で、意見を求めながら。

 

こう考えると、

普段、社内で議論はやっていても、

 

きちんと整理する間もなく、消えていってしまう

アイデアや意見は、

実は、相当な数が存在しており、

 

これまでの過去の中で

言葉は悪いですが、

捨てていってしまってきたのだろう、と

改めて感じさせられました。

 

会議のファシリテーターをたて、

この会議から出る言葉の一つひとつを

拾い上げ、整理して、ゴールまで導く。

 

これは、ぜひ、中小企業のみなさまこそ

やっていただきたい、そう思いました。

 

ぜひ、自社のファシリテーターを育て、

会議で活かしてください。

 

運営・管理人 村上でした。

絶対に成功するとは言いきれないが、失敗はしない考え方

「絶対に成功するとは言いきれないが、失敗はしない考え方」

 

なんでしょう、この微妙な言い回し。

 

 

私が最近取り組んでいる、NLPとか、コーチングとか、

コミュニケーションで学んだ思考のあり方です。

 

まず前提にあるのは、人間の脳は、

「否定を認識できない」ということです。

 

つまり、「100円玉を頭に思い浮かべるな!」と言われても、

頭に浮かんでくるのは、

100円玉です。

 

私が受けた講座では、

「明石家さんまを思い浮かべるなと言われても、

頭の中に出てくるのは、明石家さんまです。」

という事例でした。

 

つまり、

「失敗しないようにしよう」

「成功するようにしよう」

は、同じようで、大きく異なるということです。

 

前者の「失敗しないようにしよう」は、

脳が、「失敗」を意識します。

 

しかも、人間は認識したことを

着実に実行しようとする優秀な機能を持っているので、

きちんと失敗に向かって行動します。

 

同じ考え方で、

「遅刻しないように」

「間に合うように」

も、大きく異なります。

 

目を閉じて、両方を、

順番に心の中で言ってみてください。

 

明らかに違うはずです。

 

「遅刻しないように」は何だか、ギリギリ間に合うようなイメージ、

「間に合うように」は、余裕を感じるイメージがします。

 

私だけでしょうか?

 

と、言っても、私はいつもギリギリ行動なんですが、

「遅刻しないように」と、心の中で言ってるのでしょう。

 

 

さて、経営、仕事、人生、何においても

否定語を使うことは一切しない方がよさそうですね。

 

失敗しない人生を送る、は

しっかりと「失敗」に向かってしまいます。

 

「うまくいく」「成功する」「業績は上がる」

こんな言葉を常に言い続けると

うまくいくみたいですよ。

 

運営・管理人 村上でした。